住宅ローンをスピード完済した家

地球にやさしく貯金も増える暮らし

相続でもつれる家族の感情 親孝行したら悪者にされた私の話

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高齢(70代の)の両親の住み替えについて、物件探し、実家の片付け、引越し作業、必要な物の手配、全て私が計画し、作業にあたりました。父も母もがんばって、私達はチームワークでマンションへの住み替えを成功させました。

全ての見通しがたち、退去した後の家は売却したいという父母の意向が固まったその時、長男が急に出てきました。

長男の主張というものなのでしょうか?

全国的に空き家の問題がクローズアップされている今、親の持ち家をどうするかの問題は他人事ではありません。親の没後にかかわらず、生前から家族で話し合いをしておいた方が問題化しないで済むかもしれません。

話し合いではなく長男の言いなり

私の家族(両親)の場合は、みんなが顔をそろえて相談する場は設けられず、長男の言いなりですべてが決まりました。
私から見ると、長男の言動や行動は、両親の老後の暮らしを守るのではなく、財産を守るのが目的だと感じました。


親の家から車で1時間未満の距離に兄弟3人とも持ち家を購入済みで、誰も親と同居する予定はない。土地、事業、墓など継承するものは特になし。

長兄:「両親の老後資金の為に、家は売らずに賃貸に出す」

私はもともと「両親の家を賃貸に出した収入で、両親の引越先のマンションの家賃を払うプラン」を立てていました。

父母:「○○(長兄の名前)が全部うまくやってくれるって。○○は自営業で慣れているから確定申告までしてくれるそうだよ」


両親の持ち家の運用について、急に仕切り出した長男は、私(妹)と力を合わせるのではなく、私の排除にかかりました。

長男の主張がおかしい

引越後に空き家になる両親の家をどうするかで、住宅リースの担当者を招いて、両親、長兄、私で説明のテーブルについていました。

家賃設定の話に入り、私が両親の住み替えプランを書き留めているノートを取り出した次の瞬間…

長兄が私のノートを引ったくって遠くに放り投げました!!

長兄:「こいつが散々、引っかきまわしているんですよ」

私:「!!!」

住宅リースの担当者もびっくりしているので、私は「何すんの(怒)!」と言いたいのをこらえて、「何なんだ…」と独り言をつぶやいてノートを拾いに行きました。

住宅リースの担当者も、この出来事にはふれずに残りの一通りの説明を終え、書類を父に渡して帰って行きました。

逆光で浮かぶ家の画像
家をめぐる大きな問題

私:「ちょっと!親に説明もなく普通借家で契約しようとしてたけど、親が家を売りたい時に売却できないでしょ。手術とか施設に入るとか大金が必要になった時は兄弟三人でお金を出し合うって事でいいの?」

長兄:「…」

私の質問には答えない。

長兄:「この家を賃貸に出した家賃収入は、親の老後資金としてプールしておく」

私:「何言ってんの?70代80代なんだから今が老後なの!引越先のマンションの家賃がかかるからプラマイゼロで利益なんか出ないの!プール金?ふざけるなっ!ちゃんとお父さんの口座に家賃収入を入れなきゃダメでしょ!」

長兄:「大きな声だすな!隣り近所に聞こえたら恥ずかしいから窓閉めて。お母さん」

私:「そんな事はどうだっていい!この家の収入はお父さんの口座に入れると約束しろっ!」

父:「何をそんなに怒ってるんだ。落ち着きなさい」

私:「さっき、○○(長兄の名前)が私のノートを担当者の前で投げ捨てたの見なかったの?」

父:「何が?」

父は高齢で物事の全部を見聞きして把握(はあく)できない。プール金の意味も多分わかっていない。

長兄:「孫の為にも、この家は売らずに残しておいた方がいいよ」←意味不明

長兄に子供はいない。次兄に子供はいるが、財産は次世代にまわさずに両親の代で処分した方が良いという考え。

私:「言ってることが色々おかしい。これはお父さんの家なの」

長兄:「あのなー。青年後見人の準備だって必要なんだぞ」

私は青年後見人の知識は、ほとんどありませんが「判断能力が充分でなくなった人の財産を保護する為に、身内か第三者を立てる制度」があるのは知っています。

私:「親の財産はどうなろうが親の勝手。親が自由に使う権利がある。何で別口座にプールしなくちゃいけないの?」

母:「年金だけじゃ、マンションの家賃と生活費、足りないわよ」

長兄:「足りない分は使っていいから。口座も、もちろんお父さん名義の口座だよ」

長男への不信感がつのる

長兄は私抜きで住宅リースの打ち合わせをしようとしたり、親への説明、承諾なしに普通借家(売却できない)で契約しようとしたり、しまいには住宅リースの収入をネットバンキングで別口座にプールすると言い出しました。

私は、マンションの家賃の引き落としと、住宅リースの家賃の入金を同一の口座に設定する事を両親と兄二人にすすめました。貸す・借りる家賃を相殺すれば、お金の出し入れが不要で安心です。

賃貸マンションの契約者は、高齢で契約できない父の代わりに次兄が引き受けています。
マンションの家賃の引き落とし口座も契約者と同一名が求められる為に、父が次兄名義の口座を借りるかたちです。実際に口座に家賃のお金を入れておくのは両親の役目なので、相殺にすると手間が省けます。

いくら私が長兄に家賃の相殺を提案しても、「確定申告の際に不都合がある」と言い張ります。

私は税務署に出向き、「(高齢で契約できない父の代わりに契約し貸してくれる)次兄の口座による家賃の相殺で、確定申告が問題なくできること」を直接確認してきました。

私は長兄の言動と、やり方に疑問を感じ、両親のこれからの生活を守るべく、危機感を抱いていました。

長兄は長年ワンマンでフリーランスの仕事をして生計を立てています。それは頼もしくもあり、他の周りの意見を取り合わないスタイルでもありました。

極めて重要なことなので、住宅リースの契約書は私も確認してから提出するように両親に念押ししていました。
勝手に住宅リースの契約書を出してしまわないように、母は私と約束していました。

財産目当て?長男の行動

[親の家の運用をめぐり長男の疑わしい点]

  • 普通借家と定期借家の説明を親にしないで普通借家契約をしようとしていた
  • 住宅リースの収入を別口座でプール金にすると言い出した
  • 確定申告上も問題なく同一口座にて家賃の相殺ができるにもかかわらず、処理上できないと言いはった
  • ネットバンキングを開設して、住宅リースの収入を自分の管理下におくと言って譲らない

娘の忠告より長男を信じる母

結局、母は私の忠告(約束)を無視して、長兄の言いなりで住宅リースの契約書を記入して郵送してしまいました。

父は高齢で難しいこと、細かいことはもう理解できない(わからない)ので、実質は長兄と言いなりの母で決めています。

3ヶ月に渡り、私は両親のために計画を立てて、実際に家の片付け作業から各社とのやり取り、段取りをすべて引き受けてきました。

全部の準備が整ったところで、急に長男がおかしな行動に出てきたので私は疑問を持ち、親の今後の生活を守るために警戒していました。

ところが、私が確認してから契約書を出すという(母と私の)約束は守ってもらえませんでした。長兄と母(父)で住宅リースの契約書を記入して郵送してしまったのです。

長男を叱ることはなく私が黙るはめに

両親の生前に持ち家を売却できないし、家賃収入も長兄に管理されるのは、おかしいと私が指摘してもわかってもらえません。

ネットバンキングで長兄の管理(プール金)が10年20年と続き、もし親の手元の貯金がマンションの家賃の支払い等で底をついたらどうするのか?


そんなあやふやなしくみを許したら、両親の先々の生活が危うくなる(可能性がある)と何度も説明しました。

長兄にプール金扱いでネットバンキングで支配されるくらいなら、家を売却してお金は両親が自分達で管理した方がいいと、私は真剣に伝えました。

いくら私が父や母におかしいと言っても全く聞き入れてもらえないので、私は叫んでいました。

私:「自分の息子にオレオレ詐欺されるかもしれないのに、なんでわからないの?」

「自分達の生活を守る事を一番に考えた方がいい。長男の言いなりになるなんて…バカ!いい加減わかって!」

私は自分の父親に向かってバカと叫んでいました。

そうして、私、父、母と三人一丸となって作り上げた新生活のウキウキした気分は、消滅しました。

飼い犬が同情して涙するイメージ画像
悲しくて涙がとまりません

最終的には…

父:「例え、いつか息子にだまされたとしても、その運命を受け入れるし、お前には迷惑をかけない。自分で責任を取る。自分の息子を疑うのは悲しいから、もういいんだ。○○(長男の名前)の言う通りにする」

母:「私は○○が変なことをするとは思わない。△△(私の名前)には、こんなに良い所に引っ越しさせてもらって感謝してもしきれないんだけど…もうこれ以上の口出しは…(迷惑)」


私がおかしいの?

もう私にできることはない

最後に私は次兄に相談しました。

私:「家賃を相殺にすれば安心して暮らせるのに。親はネットバンキングなんて使えないから家賃収入はそのまま長兄の管理下」

「家賃の支払いで、マンションの口座へ入金するために母が隣駅の銀行まで毎月または数ヶ月ごとに行くわけ?」

「この先ずっと行き続けるの?そんなしくみでいいの?」
「長男のやってることは、おかしいと思うし意図がわからない」

私が親の先々を心配しているのにもかかわらず…

次兄:「親の財産で兄と妹がモメていたら、父も母も悲しいよね。オレは兄弟全員で親の財産の権利放棄をするのが良いと思っている」

私:「えっ、そもそも親死んでないし、私、財産がほしいなんて言ってないし、生きているうちから長兄が親の財産を取り上げるのがおかしいって言ってんの!このままだと、自分の息子に詐欺にあっちゃうよ!」

次兄:「もしそうだとしても、それが親の希望ならそれでいいの」

私:「何それ?意味がわからないし…私の気持ちはどうなるの?」

次兄:「今回の引越については、父も母もすごく喜んでいるから、それは良しとしよう。オレは両親が大事であって、悪いけど△△(私の名前)の気持ちはどうでもいい」

私:「何それ?私一人でがんばって、バカみたい…これ以上私にはどうにもできないから、先々の親のマンションの家賃支払いのフォローを頼みます。長兄によって親の生活が危ぶまれた時は何とかしてね」

・・・

何が正義なのか?あんなに両親に尽くした自分が誰にも認めてもらえない虚無感に、私は自分の中で何かがくずれていきました。

 

唯一の理解者は夫

そんな私の全部を見ていてくれて、応援してくれて、認めてくれたのは夫でした。

夫:「キミはスゴイ!オレはキミを尊敬する。あそこまで両親に尽くせるなんて、そんな人見たことない。キミだから、あの住み替えを実現できたんだよ」
「本当に良い所に引っ越しができて、キミのお父さんもお母さんも幸せだよ」

私:「ああ…キミはわかってくれるんだね」

夫:「いくらキミが守ろうとしても、両親が応じないなら仕方がない。キミはできる限りの事をやったんだから…」

この件について、夫は私の全てを理解してくれている。両親が快適に暮らすための住み替えプランは成功した。後のことはもう、私の手から離れて動き出してしまっている…

私には、もうどうしようもないこと…これ以上私が声を荒げても、せっかくの両親の新生活が台なしになるだけなので、長兄による親の家の運用に関して口をつぐむことにしました。

本当は両親には、長男が私物の片付けをしなかったこと、ウソをついてまで強引に別口座を用意させたこと、妹に対する横暴な態度を叱ってほしかったです。

私はあふれそうになるいろいろな感情をおさえるために、自分の心にフタをすることにしました。フタをしたはずなのに、怒りや悲しみは日々私につきまとってきます。

いざという時こそ相手と自分の関係性が明らかになります。この件で私は父と夫との絆を再確認し、母と兄には軽視されている自分の存在を痛感しました。

うまく説明できませんが、自分だけでは抱えきれない感情だったので、ブログというカタチで共有できたのが救いです。読んでくださった方の何かしらの参考になればうれしいです。


一つ前のお話
www.midoer.work


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