2021年11月23日更新
私、自分で言っちゃいます。人生最大級の親孝行をしました!!
私の両親は80代と70代。高齢になり、この先、今の住環境では生活が難しくなってしまうので、持ち家からマンションへの住み替えについて私が提案、サポート、実現しました。
ものすごーく大変な作業の連続でしたが、実際に新生活を始めることができた両親は大喜びしています。
父にも母にも「本当に良かった。あなたのおかげだよ。ありがとう」と言ってもらえたので、私は最高の親孝行ができたと感じています。
このままでいいの?実家の現状
両親は、子供3人が結婚した後、3階建ての4LDKに夫婦2人で住んでいました。
土地が狭いので3階建てにしたので、各部屋の間取りが多少きゅうくつになっていて暮らしやすいとは言えない家でした。
長男は結婚後も自分の部屋に家具や荷物を置いたままで、次男と私は、ほぼ荷物は残していませんでした。次男と私が使っていた部屋は、両親の寝室と趣味の部屋へと変わりました。
老夫婦二人に対して、4LDK+ロフト+駐車場は広過ぎて、不要品を含めて物があふれていました。
「充分なスペースがあるはずなのに、ちっとも快適な住空間になっていない…」私は、ずっと疑問に思っていました。
暮らしの現状を見直す
以前は家から歩いて数分のところに小さなスーパーがありましたが軒並みすべてなくなりました。
父も母も車の免許を持っていません。父も母も数年前から自転車は使っていません。
自宅近くに商店がまったくないので、食料品や日用品の買い物はバスで片道20分かかります。
布団カバーや敷物、植木鉢など買いたい物があると、母に頼まれて私が車でホームセンターへ連れて行っていました。自宅周辺は住宅しかなく、飲食店は皆無。コンビニも歩いて5分かかります。
要するに高齢の両親の生活状況は…
①3階建てで階段の上り下りが大変
②近くに店がなく買い物が大変
③二人で4LDKに住み、物が増殖中
というわけで、両親に便利で住みやすいマンションへ引っ越しをしないか?提案してみました。
老後の生活を守るには
現在の家の不便さに気づいて、より良い住環境を求めて住み替えをするという判断も大事です。高齢の親を見ていると、近い将来に生活が大変になるだろうと予想できました。
[マンションへ住み替えるメリット]
①階段の上り下りをしなくてすむ
②買い物、病院、駅に近い立地
③引越を機に物を減らし、住み良い間取り
さらに、掃除がしやすく、冬場の室内温度が暖かい。(戸建てよりも入浴時のヒートショックのリスクも減る)
老後の住まいに求めるもの
マンションへの引越提案に母は喜び、父はマイホームへの愛着もあり、どうかなぁ?といった反応でした。
私はとりあえず、両親の希望をヒアリングしました。
[両親が希望するマンションの条件]
- 駅まで歩いて5分程度
- 買い物、病院が徒歩圏内
- 3LDK(リビング広め)
- 最上階は夏場暑いので避ける
大変な計画を進める時こそ、リストを書き出して構想をたてていくと良いです。目に見えて具体化していきます。
持ち家を貸してマンションを借りる
私は両親の持ち家を賃貸に出して、その家賃収入を入居する賃貸マンションの家賃の支払いにあてる計画を立てました。家を貸して、借りるマンションのお金を払うという事ですね。
一戸建てを貸すにあたり、募集・賃貸管理業務は、手数料を支払えば不動産会社が代行してくれるので、複数の会社に資料請求しました。大体1ヶ月の家賃のうち3〜7%が賃貸管理代行の手数料となります。
親の家と同じような立地や条件で、実際に賃貸に出ている周辺エリアの物件を調べてみました。
比較検討してみて、15〜17万円ほどの家賃を得られるのではないかと見通しがつきました。そこでマンションの家賃を上限15万円として、両親の希望を含めた物件探しを開始しました。
実家・両親の今後
長男も次男も末っ子の私も、みんな結婚して住宅を購入しており、実家に同居する予定はありません。
兄二人のマンション、私の家、両親の友人宅へのアクセスが良くて便利な街はどこか、最寄り駅はどの辺にするか…
店も病院も何も近くにない、この3階建ての家での暮らしに高齢の両親が行き詰まるまで何年もかからないと、私は予想しました。父にも母にも住み替えて良かったと思ってもらう為に、私の「両親 老後快適移住大作戦」はスタートしました。
なかなか提案に踏み切れない難しい問題ですが、親が70代に入るまでに検討をすすめる記事も見つけました。
参考サイト
田舎の親の老後の住む場所は?実家を早めに売却して引っ越しがお勧め
老後を快適に暮らせる物件探し
私は両親の希望をヒアリングして、試しに賃貸マンションの物件の内覧へ両親を連れて行きました。実際に自分で物件の住環境や周辺環境を目にすると、一気にイメージがつかみやすくなります。
高齢になった自分たちは、「今の家に住み続けるのではなく、より便利なマンション住まいという選択肢もある」という実感を深めながら、父も母も物件探しを重ねていきました。
自分の持ち家に思い入れも強かった父も、初めはマンション派の母の意向に合わせて譲歩していたのが、やがて眺めの良いマンションへ移り住みたいという気持ちが強くなっていったようです。
両親が満足する物件は簡単には見つかりませんでしたが、妥協せずに複数の不動産会社に連絡を取り、内覧を重ねて最終的には理想に近いマンションを契約することができました。
高齢の父では、賃貸マンションの契約ができないので息子と娘が契約者、保証人、身元引き受け人を引き受けました。
住み替えて良かった
引越先の横浜市では、70歳以上の希望者に敬老特別乗車証(敬老パス)が交付されます。(年収に応じた負担額があります)
敬老パスで民営バス、市営バス、市営地下鉄の乗車が可能です。メリット大でした。
引越先のマンションは市営地下鉄の最寄り駅まで徒歩4分。駅にはクリニックモールのビルがあります。
マンションの目の前に大きなスーパーがあり、公園、地区センターも徒歩数分です。隣駅には商業施設がそろっており、ホームセンター、家電量販店、百貨店など飲食店も充実しています。羽田空港行きのバスも出ています。
引越にあたり、物件探しや長年住んだ家の片付けは非常に大変な作業となりましたが、両親はとても便利で快適な暮らしを手に入れる事ができました。
家族の声に耳を傾けてマンションの内覧をして、物件を探し、契約したからこそ、大量の不要品を処分して、移住を成し遂げる事ができました。「行動を起こす」って大事ですね。
高齢になると物事の視野が狭くなり、他に選択肢がある事にも気がつきにくくなります。
引越とまではいかないまでも、暮らしの中に抱えている不便があったなら、取り除き改善する手伝いができると良いですね。
まとめ
- 老後の暮らし、この先も今の環境で続けられますか?
- 今後の生活を守る為にできる事は、自分も(両親も)動けるうちにやっておく
- 「持ち家→マンションへ引越」という方法があります(持ち家を貸すor売る マンションを借りるor買う)
- 引越はできないけれど現状では生活がしづらそうであれば、部屋の片付け、模様替え、リフォームなどを提案してみるといいかもしれません