2023年5月30日更新
金貨、記念硬貨を換金するなら、どこの「買取専門店」が高価買い取りしてくれるのか?有利な交渉のやり方は?
一方で、換金に手数料がかかる物に関しては「銀行」で両替をした方が良いケースもあります。
一口に処分と言っても、どこでどのように換金するかによって、手にする現金に差が出てしまうのです。
先日、金貨と記念硬貨を処分するために買取専門店を訪れました。天皇陛下御即位記念10万円金貨と御成婚記念5万円金貨の2点が査定額を大幅に引き上げたため、30点で33万円という買取金額となりました。
純金製の記念金貨が額面の倍の価値で取引されて得した反面、貨幣セット等500円玉を含む記念硬貨のたぐいは価値が上がることはなく、むしろ換金時に1~3%の手数料を支払う状況となっています。
記念硬貨の買い取りについて、ネット検索してもなかなか利用者側の体験談やアドバイスが見つからず、実際の買取価格も数件しか参照できませんでした。つまり相場価格がわかりにくい状況です。
今回、数年前に亡くなった叔父(おじ)の遺品である記念硬貨類をもらい受け、処分にあたり判断が難しかったので、わかったことをシェアしたいと思います。
金貨は専門店で高価買取してもらう
近年「金」の価値は瀑上がりしています。現在、金1gあたりの取引相場価格は7千円台を推移しています。
この記事を書いた時点での金相場価格は2022年2/13現在で¥7.536/gでした。
★追記
2023年5月には金相場が9千円台/gの最高値を記録しました。
金1gあたり3千円台、5千円台の時代を知っている人であれば、信じられないくらい価値が上昇していますよね。
この先も金の取引価格が高騰を続けるのかどうかは誰にもわかりません。もし今、処分したいものがあれば、買取業者にて査定してもらいましょう。
金貨は買取専門店で換金するのがお得です。現在、記念金貨は額面の2倍(以上)で買い取ってもらえる状況にあります。
銀行では額面での両替になります。
金貨を高額査定してもらうコツ
詳細と経験談は後述しますが、先にエッセンスをお伝えします。
①当日の「金」の取引相場価格を確認しておく
②買取価格の実例を調べておく
③出張買取でも店頭買取でも競合査定する
[点数が多い場合]
査定が長時間におよぶ可能性が高いです。1日で処分しようとすると点数が多い場合には判断も難しくなります。
人間疲れてくると面倒くさくなって、適当に終わらせたくなるものです。
冷静に判断するためには査定を1日で済ませようとしないほうがが良いかもしれません。
点数が多ければ、ジャンルで分けることで査定の日を別にする方法があります。
[分け方の例]
高価なものと、そうでもないもの
小さなものと、かさばるもの
私の知人が出張買い取りを2社に依頼したところ、同時には訪問できないとのことで時間をずらしての査定となりました。同日の午後と夕方に各社3時間で計6時間かかりました。
[点数が少ない場合]
- 店頭買取なら
持ち運びがしやすい品物であれば、買取専門店を複数まわって査定(表)を出してもらい競合の結果、もっとも高価買取してくれる店に決めましょう。
街によっては、歩いて数メートルの範囲に買取専門店が4~5軒立地しているエリアがあります。
査定は当日限り有効のケースもあるので一気に回って、高価買取をねらいましょう。
- 出張買取なら
複数の業者に同時に訪問してもらうことはできないようです。(実際に申し込んだら時間をずらすようにとのことでした)
すべての業者に「複数の買取専門店へ査定依頼している」旨を伝えて、競合させることが重要です。
査定(結果)を比較して、査定に訪れた最後の業者と交渉してみましょう。
パターンA:最後の業者が一番高額査定でも他社の結果をふせて、さらなる増額を打診してみます。
パターンB:最後の業者の査定結果が悪い場合は、他社の結果を武器に同額かそれ以上に上げるように交渉に持ち込みます。
訪問した業者も買取が成立しないと徒労に終わってしまうので、こちらの本気ぶりを見せるのがコツかもしれません。
「○○円にしてくれたら、おたくに決めます」というように上手く交渉に持ち込みます。目玉となる品物に関しては、いくらなら売ってもいいのか目標設定額をイメージしておくのがオススメです。
※査定結果を書面ではなく口頭で伝えるケースも多いので留意しておきましょう。
付加価値がつかない記念硬貨が多い
500円玉を含む記念硬貨や貨幣セットは大量に出回っているがゆえに、付加価値(プレミア)がつかないものがほとんどです。
貨幣の査定金額が額面通りの場合、「両替」扱いになるので手数料を支払う必要があります。
プレミアが付かない硬貨の換金先
①通常のお金同様に使う(自販機やコンビニで使えなくても、百貨店など断られない店で支払いに使う)
②銀行など金融機関に持ち込んで預金する
③記念硬貨等の買取専門店で両替する
※②と③は手数料がかかる場合もあるので事前の確認が必要です。
両替扱いは手数料がかかる
「福ちゃん」、「バイセル」、「おたからや」など複数ある買取専門店の中で、自宅から一番近い店舗である「おたからや」に査定に出すことにしました。
私はプルーフ貨幣セット(硬貨)、1万円銀貨、5万円および10万円金貨など、約30点を店頭へ持ち込むことにしました。
「おたからや」に査定の予約の電話をいれたところ
- 出張買い取り 両替時の手数料は無料
- 店頭買い取り 手数料1~3%
という違いがあることがわかりました。
出張買い取りは玄関先で構わないとの説明でしたが、うちの家族が嫌がるので店頭買取を選択しました。
店頭買取してもらってわかったこと
- 店によって待ち時間が長い
- 複数持ち込むとトータル金額で査定されてしまうことがある
- 同業他社と競合の上、交渉して査定額のアップを目指す
私は実際に買取専門店の店舗へ持ち込み、処分換金をおこないました。
査定結果が出るまでに1時間以上かかって疲れてしまい、同業他社のお店に行ったり、保留して別の機会に再来店するという選択はとりませんでした。
私が訪れたお店には目利きができる人がおらず、店員の方は本社に連絡確認を取っているようで、とにかく時間がかかりました。
※私が訪れた店舗のケースであり、他の店舗や他の業者が同じとは限らないので参考としてください。
店頭買取の流れ 実例
13:00 来店 前日予約 (12時の先客が終わったら受付可とのこと)
13:50 着信 先客の対応が終わったとの連絡が来る
14:00 着席 査定開始
15 :00 査定額提示 価格交渉
15:20 交渉終了 査定額決定
15:45 書類記入、現金を受け取り退店
本当は査定額を聞いても保留にして、別の機会に交渉におよんだ方が買い取り金額を上げることができたかもしれません。(金相場は常に流動しているので何とも言えませんが)
私はまた長時間待つのが嫌だったので、ある程度の目標金額に達したので当日に決着させてしまいました。
貨幣セットと呼ばれる1円、10円、50円、100円、500円硬貨がケース入りになっているものに関しては、私は手数料がかかってもそのまま引き取ってもらいたいと考えました。
ケース入りのコイン約30点は重いし場所も取るので、早く処分してしまいたい気持ちが強かったんです。
本当は金貨以外を処分して、金貨の査定額をじっくり見定めたかったです。
トータルでの査定金額と言われ、「全部売るかor全部持ち帰るか」みたいな選択になってしまい、全部買い取ってもらう決断をしました。
今にして思えば、金貨は後回しにして、価値が高いものとそうでないものを分けて持ち込んで判断すればよかったです。
店頭査定 買取金額 実例
天皇陛下御即位記念10万円金貨 190.000円
御成婚記念5万円金貨 110.000円
貨幣セット他 28点 30.000円
全30点の総合の査定額は33万円になりました。
私は店頭に査定に持ち込む前に、ネット上で買い取り額の目安を調べておきました。
2種類の金貨の査定額が、それぞれ目安よりも1~2万円程度低かったので価格交渉をしました。
交渉の結果、全体のトータル金額315.000円→32.000円→330.000円と上げてもらい、最終的には妥協しました。
ネット上の買取価格
[参考]価格は流動します
- 天皇陛下御即位記念10万円金貨
¥191.000 大黒屋
¥209.070 金貨買取本舗
¥196.740 福助
- 御成婚記念5万円金貨
¥110.000 大黒屋
¥125.230 金貨買取本舗
「金」は買取専門店がもっとも引き取りたい品の一つなので、慎重に行動することをおすすめします。
出張買取で「押し買い」と呼ばれる、不当な取引で安く買い叩かれないように注意が必要です。
私が2/9に19万円で買い取ってもらった金貨は、その後「金」の最高値更新の影響もあってか…「おたからや」のサイトにて現金買取219.000円と掲載されているのを2/27に目撃してしまいました。
計算上29.000円も損してました。
グラム数で査定交渉
私が買取依頼した金貨は30グラムだったので金の相場価格にそって、もっと査定額を上げてほしいと交渉しましたが、「貨幣を守るための貨幣損傷等取締法の対象となっており、貨幣を損傷溶かすことができないため、グラム計算での査定とはなりません」との返答でした。
HPに下記の掲載を見つけました。これから金貨を査定に出す際は言いくるめられずに交渉したいものです。
金貨の買取価格については、一般的に金貨の純度と金の重さに対して、その日の相場×グラム数で決定します。
[引用:おたからや HPより]
まとめ
- 金貨硬貨の査定には時間も手間もかかる
- 競合して査定額をアップさせる交渉が大事
- 買取か両替、場合により買取専門店・金融機関を使い分ける