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花粉症・アレルギー性鼻炎 市販薬と処方薬の比較 安いのは?

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2022年3月17日更新
最近、ドラッグストアの店頭で見かける花粉症治療薬・アレルギー性鼻炎薬が増えました。処方せんなしで手軽に購入でき、買い置きもできるので便利ですよね。

医療機関・薬局で入手する処方薬と費用面でどれくらい差があるのか?今回比較してみました。金額だけではなく、処方薬と市販薬それぞれのメリットデメリットにも注目していきます。


ひと昔前なら市販薬の方が高くつきましたが最近変わってきました。

「花粉症治療薬、単剤の場合、医療機関で処方してもらう場合と、市販薬をドラッグストアで購入した場合では、患者負担額にほとんど差がなかった」ということも健保連が発表しています。

実際どうなのか?医療機関を受診する場合と、ドラッグストアで市販薬を購入する場合をリアルに比較してみましょう。
私が耳鼻咽喉科を花粉症で受診した結果と、ドラッグストアの店頭で確認した内容です。

耳鼻咽喉科 支払い金額

私が花粉症で耳鼻科を受診して支払った金額は初回1190円でした。(保険負担割合は3割)

[保険 内訳]
初・再診料
処置(のど鼻の診察)
処方せん発行


処方薬は通常28日分までしか受け取れないので、必要な時期は毎月、耳鼻咽喉科に足を運ぶ必要があります。

手元の薬がなくなり、2回目の受診時に私は診察を省略して処方せんのみ発行をお願いしました。
再診料は580円でした。

鼻炎・花粉症 処方薬種類

医療機関により扱う薬剤の種類が異なったり、複数種類から選べたりします。
私が受診した耳鼻科で私が選処方された薬剤を例として載せておきます。

アレルギー治療薬の点眼液点鼻液錠剤
アレルギー治療薬3種類
  • ルパフィン錠 1日1回就寝前服用 

【効果効能】アレルギー性鼻炎、じんましん、かゆみを改善するお薬です。
【注意事項】眠くなることがありますので、車の運転や機械の操作は控えて下さい。

  • アレジオンLX点眼液

1日2回点眼
【効果効能】アレルギーによる目の症状を改善するお薬です。
【注意事項】点眼の際に液が皮膚についた時は、すぐにふき取ってください。他の薬を点眼する場合は、十分な間隔をあけて使用してください。

  • アラミスト点鼻液

1日1回 1回2噴霧
【効果効能】炎症や自己免疫(アレルギー)による症状を改善するステロイドのお薬です。
【注意事項】医師または薬剤師より本剤の説明を十分受けてから使用してください。

※効果効能および注意事項は薬局発行の薬の説明書から引用

処方せん薬代

[錠剤・点眼液・点鼻液を使用する場合]
初回 3420円(28日分)
2回目 3380円(28日分)

[錠剤・点鼻液を使用 点眼液なしの場合]
初回 2330円(28日分)
2回目 2290円(28日分)

錠剤(内服薬)だけでいい場合は医師に申告して錠剤だけ処方してもらうことも可能です。

受診+薬局 支払い額

初月と2回目以降、耳鼻咽喉科の受診料と保険調剤の合計金額は下記の通りです。

[錠剤 目薬 点鼻液 処方時]
初月は4610円 2回目以降は3960円

[錠剤 点鼻液 処方時]
目薬なしだと
初月は3520円 2回目以降は2870円

アレルギー性鼻炎薬 市販薬の値段

ひと昔前なら、花粉症・アレルギー性鼻炎の市販薬と言えばアレグラ一択(いったく)だった気がします。
最近では、アレジオン、クラリチン、エバステルなど複数種類が店頭に並んでいます。

中規模のドラッグストアの店頭で実際に販売されていた値段(税込み)を紹介します。

  • アレグラ 56錠28日分 3850円
  • クラリチン 28錠28日分 3938円
  • アレルビ 56錠28日分 2728円

最安値のアレルギー性鼻炎薬は

上記の「アレルビ」が市販薬の中でダントツで安いです。
現状では処方薬と市販薬の両方で見ても「アレルビ」がコスパ最強と言えます。

最安値の鼻炎薬アレルビ
鼻炎に安いジェネリック薬登場

ただ正直に言って「アレルビ?」という風に知らない方も多いと思います。
「アレルビ」はジェネリック市販薬です。開発コストと広告コストが低くおさえられているので販売価格が安くなっています。

「アレルビ」は「アレグラ」と同成分で効果は同等とされています。

処方薬と市販薬の金額を比較

どの市販薬にするかで金額も変わってくるのですが、ここでは1日1錠の服用で便利な「クラリチン」で比較してみます。

花粉症鼻炎薬クラリチン
1日1錠は正直ラクです

花粉の飛散量が非常に多い2ヶ月間は薬を服用するとして比較すると…

  • 処方薬代56日分 8570円

(2回受診:診察料、内服薬、点眼液、点鼻液含む)

  • 市販薬代56日分 7876円

(クラリチン錠剤のみ 点眼点鼻薬なし)

2ヶ月分で比較すると約700円差でした。
もし点眼液や点鼻液が不要であれば、受診時に医師に申し出れば処方せんから外されて支払い金額も安くなります。

処方薬と市販薬の違い

処方薬は専門医の診察を受けることで本人の症状に合わせて最適な薬を使用できます。
市販薬は処方薬に準ずるもの、言わば無難な薬を手軽に使用できます。

※処方薬は保険適用となり自己負担分の支払いで済みます。
例えば私の夫はサラリーマンで、私は夫の会社の組合の保険証を使っており負担割合は3割です。


市販薬と処方薬の違いについて、医師の説明でわかりやすい記事がありました。
エッセンスを下記に引用抜粋します。

「スイッチOTC医薬品」と呼ばれる、処方箋で出していた薬と同成分の薬剤も店頭に並ぶケースが増えてきています。

OTC医薬品では比較的眠気が出にくい薬剤が多いです。対して処方薬は眠気や内服方法など、多少の注意点がある一方、効果がより期待できる薬もあります。

またこれらの一般的な抗ヒスタミン薬は「サラサラした鼻水」に効果を示しやすいですが、「鼻づまり」には別の対処が必要になります。
鼻粘膜の血管を収縮させて浮腫をとる成分を配合した「ディレグラ」や、抗ヒスタミン作用とはまた別の作用をもたせた「ルパフィン」が有効ですし、喘息にも使用される「オノン」や「キプレス、シングレア」などの「ロイコトリエン受容体拮抗薬」は、鼻づまりに対して効果が高いことが示されており、これらの薬剤にはOTCはありません。

次に点鼻薬についてです。
「血管収縮薬」は、鼻の粘膜の中に流れる血管を収縮させることで、粘膜のむくみをとる薬です。鼻づまりに即効性がある薬剤で、つらいときには重宝されます。
長い間この薬剤を使うと、むしろ粘膜の組織が増殖してしまい、むしろ鼻づまりが悪化するケースがあるのです。

[引用抜粋:医師ブログ より]
市販薬で花粉症を治すときに、知っておきたいこと | 医師ブログ

処方薬のメリットデメリット

[処方薬メリット]

  • 保険適用で自己負担分のみの支払いとなる。

私の場合、アレルギー症状が鼻水よりも粘膜(ねんまく)が腫れて鼻づまりの方がつらいので、市販薬にはない「ルパフィン」の成分が有効とされています。

[処方薬デメリット]

  • 初診料再診料、調剤手数料がかかる。

「ルパフィン」の注意事項にもあるように、眠くなることがあるので車の運転や機械の操作はNGです。
成分が強いせいか、眠くなりやすいです。服用期間中は就寝時に良く眠れました。(個人の感想です)

市販薬メリットデメリット

[市販薬メリット]

  • 処方せんなしで買える。

医療機関の受診が難しい人でも、ドラッグストアで気軽に購入できます。
2~3ヶ月分まとめ買いもできるので毎月行く必要がないです。
気になる点があれば店頭の薬剤師に相談もできます。

[市販薬デメリット]

  • 選択肢が限られる。高くなる場合がある。

支払う薬代は、処方薬よりも市販薬の方が高くなる場合があります。(複数種類の薬を長期間使用すると高くなる)
内服薬以外にも点眼液や点鼻液を購入するとさらに高くつきます。

市販の点鼻薬は使い過ぎるとかえって逆効果になる恐れがあります。

以前私は市販の点鼻薬を常用し過ぎて鼻づまりの症状を悪化させたことがあります。
私は慢性的に鼻呼吸がしづらい状態になり、鼻の粘膜(ねんまく)を焼くレーザー治療手術を受けることになりました。

www.midoer.work


春のスギ・ヒノキの花粉シーズンも大変ですが、9月にはブタクサの花粉が飛散のピークを迎えます。
実は6月頃のイネ科の雑草の花粉もあなどれないです。


鼻や目の調子が悪いと肩コリなどにも影響がでてくるので、自分に合った治療薬や対処法を取り入れて少しでも症状が緩和できるといいですね。私は適度な運動や鼻洗浄(鼻うがい)なども取り入れて過ごしています。