2020年から3年以上の月日をへて、ようやく2023年5月8日に新型コロナウイルスが5類感染症に移行となりました。まだまだマスクを完全に手放すことはできませんが、人々の行動や意識において日常が戻りつつあります。
私たち人類は、いやおうなしに長いコロナ禍を過ごしました。生活様式の変更を迫られて大変な思いをしてきた3年間でした。
もとの生活に戻っていく中で薄れていく記憶「コロナ禍の出来事」について振り返ることができるように記しておきます。
特に中学や高校時代、就職、結婚、出産、ケガ病気、死別など人生の節目とコロナ禍が重なった人たちは影響がひとしお大きかったことでしょう。
私は一般家庭の一母親として、コロナ禍を過ごした娘の高校3年間を親の視点で見つめ、記録として残しておきます。
新型コロナウイルスのはじまり
中国(武漢)から全世界へ飛び火したと言われる新型コロナウイルス。
当初、日本では「クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号」の新型コロナウイルス集団感染に注目が集まりました。

横浜市在住の私は大黒埠頭に接岸しているダイヤモンド・プリンセス号を遠くから眺めたことを思い出します。
例えると、時間の経過とともにやがて「対岸の火事」が次第にに身近に迫ってくることになります。
遠くで起こっていた感染症が忍び寄り、やがて学校、職場、社会全体へと影響が大きくなっていきました。
我が家の記録 with COVID19
2020年
1月 新型コロナウイルスが注目され始める
ダイヤモンドプリンセス号来航
2月 受験シーズン
新型コロナウイルスの影響はほぼなく娘の高校受験が終了
2/29(土)~
東京ディズニーリゾート臨時休園
娘が中学校の卒業遠足でディズニーシーを訪れた翌日から急きょ、臨時休園に入る
3月上旬
中学校の卒業式が卒業生と教職員でおこなわれる(保護者は参加不可)
4月上旬
高校の入学式が新入生と教職員でおこなわれる(保護者は参加不可)
娘の入学式の翌日に「緊急事態宣言」が発令される
4~5月
小中高校は臨時休校 不要不急の外出自粛へ
6月上旬
学校が再開 分散登校や時差通学、短縮授業の措置がとられる
学校行事や部活動も制限され、縮小や変更をせまられる
2020年夏
高校野球、甲子園大会が中止
お盆もお正月も「帰省するのは悪いこと」という状況下に
2021年
娘の高校の修学旅行が翌年に延期
2022年
東京オリンピック2020が無観客で開催された
延期になっていた娘の修学旅行は中止決定
2023年3月
娘の高校の卒業式(保護者の学校行事参加が再開)
この頃、卒業式の学生はマスク無しでOKという見解が推進されたが、実際には生徒も保護者も皆マスクをして参列していた
娘の卒業アルバムをめくると、マスク無しは個人写真のみ、他のページでは生徒は常にマスク姿で写っていました

2023年5月
新型コロナウイルス(COVID19)は5類に移行され、季節性インフルエンザと同じ扱いとなった
新型コロナウイルスの影響
2020年4月に初の「緊急事態宣言」が出され、その後2021年1月、4月、7月にも発令されて、合計4回となりました。
2021年4~9月と2022年1~3月には「まん延防止等重点措置」がとられました。
緊急事態宣言や重点措置により行動制限を受け、商業施設、飲食店は休業や時短営業をよぎなくされました。
コロナ禍に入り、検温、マスク、消毒、パーティション、換気が欠かせないものになりました。
「パンデミック」、「クラスター」、「ソーシャルディスタンス」、「三密」、「濃厚接触者」という言葉が使われるようになり、連日「新型コロナウイルス感染者数」が報道されました。
旅行や帰省、会食はつつしむという風潮が3年ほど続き、新型コロナウイルスの軽症化にともない2022年末頃にそろそろ里帰り解禁という流れにいたりました。
2023年のゴールデンウイークには「リベンジ」で新幹線や羽田空港の出発ターミナルが大混雑しました。
COVID19がもたらしたもの
世界的パンデミックの長期化という最悪の事態がもたらしたものにも良い産物もありました。
リモートワークの促進
行動制限をへてリモートワークが大幅に定着しました。
フルタイム出勤(登校)という固まったスタイルがくずれ、自宅でリモートワークを取り入れる割合が格段に増えました。
リモートや映像様式を取り入れることで働き方(学び方)に多様な変化をもたらしました。
色々なマスクが登場
パンデミック、マスク不足、コロナ禍をへて、マスクの種類が豊富になりました。
10年前に私が布製の手作りマスクをしていたら、珍しさから二度見、ガン見されることがありました。
今では材質も形も色も、本当にいろいろなタイプのマスクが商品化されています。
安価で自由に好きなマスクを買うことができるようになりました。
個性的なマスクも今では別にめずらしくないので、自由に好きなマスクをしても浮いたりする心配がありません。
2023年初夏には、屋外ではマスクをしていない人が増えてきました。電車など人が集まる公共の場では、ほとんどの人がまだマスクをつけています。
コロナ禍の過ごし方
コロナ禍の自粛期間中に趣味の卓球の練習も試合もすべて中止になってしまった時期があったので、私は思い立ち「顔のシミ取りレーザー手術」を受けました。
シミ取りレーザー後は数日間、患部に保護テープを貼っておく必要があります。さらには術後3ヶ月~1年間は紫外線予防を強化する必要があります。
毎日マスクをしなければならないという意味では、感染症予防とレーザー照射後の患部の保護を同時期にできたので一石二鳥でした。
私は2019年の秋頃から本格的にブログに取り組み始めました。
ブログはPCかタブレット、人によってはスマホさえあればできることなので、外出自粛の期間でも存分にエネルギーをそそぐことができました。
コロナだったのか?
2023年3月中旬頃、私は実に3年ぶりに風邪をひきました。
例えるなら「高熱が出ないインフルエンザ」のような症状で頭痛と関節痛がありました。
37.5℃以上の熱がないと「病院に行ってもPCR検査もしてもらえないし、薬も出してもらえない」と友人から聞いていました。
自宅に用意してあった「なんちゃって検査キット(COVID19抗原検査スティック 研究用)」を試したところ、結果は陰性でした。
結局、家族3人とも全員がノドの違和感をおぼえて、頭痛神経痛、倦怠感といった類似した症状がでました。
私は頭痛、家族は扁桃腺の症状がダラダラと2~3週間続きました。
時おり、ノドがチクチクした感じになり、むせることもありました。
家族3人とも高熱や後遺症は出なかったものの、たちの悪いインフルエンザみたいな感覚があったので、感染症のたぐい、新型コロナウイルスだったのかもしれません。
私たち家族は新型コロナワクチン4回接種し、副反応はさほど出ずに済んでいます。
「新型コロナウイルス抗体検査」を受ければ、これまでにかかったことがあるのかどうかわかりますが自費で1万円程度かかるそうです。
収束の日に向けて
6月中旬の今現在ではコロナ流行の第9波を迎えていると聞きました。
新型コロナウイルスが5類に移行しても決しておさまったわけではありません。
あの時の症状は「コロナだったのかも?」と思いつつ、必要に応じた対策は続けていきます。
2023年の春以降、4年ぶりに再開されるイベントが続々と決定しています。
日常が戻りつつある今、過去をふまえつつ、マスクが外せる日がくるのを楽しみにしています。