2023年11月29日更新
塾に関しては料金が高いから指導内容が優れているとはかぎりません。良い塾の基準は「サービス内容・塾長・講師」が機能しているかどうかなので、人材の部分は運次第と言えます。
納得のいく講師やスタッフに巡り会えないと、担当者を変更してもらったり、最悪の場合は塾を変更する必要も出てきます。
塾を変更するとなると、入会金がかかる塾だと費用負担も増えてしまいますよね。
うちの場合、たび重なる講師による授業のドタキャンに加えてスタッフの対応の悪さに嫌気がさし、入塾3ヶ月で退会する事態となりました。
早期の退会理由が完全に塾側の不手際だったのにもかかわらず、入会金の返納を断られ、さらに嫌な思いをしました。
そこであきらめずに交渉し、入会金相当額(2コマ分の授業料)を返金してもらうことができました。
同じような状況下におちいり困っている方のためにも、うちが塾を退会した理由と入会金の返金に関する交渉術をお伝えしていきます。
料金が高額な塾 トーマス
うちの子供の場合、中学生時代は個人契約の家庭教師の先生に指導していただいていました。
大学受験では受験のプロの有益な情報やサポートがほしいと考えて入塾を決めました。
最寄り駅にある比較的安価な塾へ体験授業を受けに行きましたがイマイチ合わず、本人の希望で友人と同じ塾へ通うことにしました。
友人とは別の校舎になりますが、最寄りの「トーマス」にて体験授業を受けて入会しました。
トーマスは、後になって個別指導塾の中でも料金が高額であることがわかりました。
情報を整理して比較した結果、トーマスがぶっちぎりで料金が高かったです。
www.midoer.work
トーマスの入会金は¥27500(税込み)。授業料もさることながら入会金も高額です。
例えば、月4回のエッセンシャルコース
高2 ¥45100(税込)
高3 ¥47300(税込)
1コマ80分のマンツーマン授業とは言え、1回あたり1万円を超えます。
そしてなぜか4月ではなく、3月から学年が上がった扱いとなり月謝が先行して高くなります。
担任と講師がサポート?
トーマスでは講師だけではなく正社員の教務担当が担任として、生徒や保護者のフォローを行います。
講師に直接言えないことがあっても教務担当に相談ができます。
学習の進捗状況や相談等に関する面談も、専属の担任がおこないます。
物腰が丁寧で信頼できそうな教務担当者に期待もふくらみます。
お試し体験では年配の男性講師が授業をおこないましたが、本人の希望で女性講師の配属を担当者にお願いしました。
講師の度重なるドタキャン
高二の12月中旬に体験授業を受けた後、トーマスに入会しました。
週1回1コマのエッセンシャルコースの受講が始まりました。トーマスでは基本的に同じ講師が担当します。
ところが2回目の授業にあたる年明け初回の授業が講師都合でお休みになると教務担当から連絡が入りました。理由についてはハッキリしないままでした。
翌月の2月初旬には講師がコロナの陽性反応が出たとのことで、授業がお休みになると数日前に教務担当から電話がありました。
仕方ないと思いつつ、代わりの講師による授業もおこなわれないまま2週間が過ぎました。
さらに翌月の3月初旬には講師の発熱が理由で当日、授業の1~2時間前に教務担当から自宅に電話がきました。
すでに学校から塾に移動していて、娘はまさに塾の自習室に入り、小一時間経過していました。
生徒が塾にいるのになぜ?自宅に電話をかけてくるのか?
講師も担任もあてにならない
しかも講師による直前キャンセルはこれが初めてではありません。
というか入会から3ヶ月、毎月、講師都合の休講が発生しており、学習がとどこおっています。
自習室の娘本人に直接休講の説明をしてほしい。私が教務担当者に伝えると「別の生徒の面談を終えたばかりで忙しいから親御さんから説明してほしい」と言います。
私の中で塾講師、教務担当、塾全体に対しての違和感が怒りとなり、かんにん袋の緒が切れました。
講師都合の休講いったい何回目?
しかもドタキャン
学習ペースが乱される
せっかく塾に行ったのにムダ足をふむ
入塾した際に休講が伝えられていない
前もって自習室に入り、知らないまま1時間過ごす
授業直前に休講の連絡が自宅に入る
すでに塾にいる本人に説明するように依頼するが断られる
釈然としないまま娘のスマホに電話して帰宅をうながす
「えーっ!来たのに授業ないの?何?」と娘
私も娘も混乱しましたし、不信感でいっぱいになりました。なんかずっと塾にふりまわされてる…
仮に担任が手が離せない状況なら、周りのスタッフへ申し送りをして生徒のフォローにあたるべきなのでは?
私は娘が通っているトーマスでは、講師、教務担当、他のスタッフの組織としての体制が機能していないと感じました。
このように講師の度重なるドタキャン、何もバックアップできていない教務担当者に嫌気がさしました。
トーマスを辞めた経緯
トーマスは高額な料金でも生徒を集め、塾として成り立っているのですから良いサービス、良い人材はどこかにあるのかもしれません。
しかしながら私と娘が関わった校舎の講師と担任は、残念な人たちでした。
私たちはこれ以上時間を浪費したくないのでトーマスを退会することにしました。
12月 トーマスに入会
1月 講師都合(理由不明)で休講1回
2月 講師がコロナ陽性で休講2回
3月 講師が発熱で当日直前で休講1回
入会後、毎月、講師都合で休講が発生。
教務担当による面談は1回もおこなわれず、交代要員の手配やフォローもなし。
人間誰しも体調不良は仕方ないことですが、ドタキャンが多く、謝罪や説明がほぼなく、講師と担任に対して不安しかありませんでした。
結局、娘はトーマスで無駄足を踏む事態になり、カリキュラムもこなせないまま高校3年生の4月を迎えてしまいました。
いい加減な大人たちに子供がふりまわされて、親として怒り心頭です。
塾の辞め方
私たちが遭遇した事態では完全に塾側に落ち度があったので、すぐに辞める申告をして当月に退会ができました。
すでに引き落とされているが未受講分の月謝や春期講習代は返金の対応をしていただきました。
一般的に塾の退会には1ヶ月以上かかる場合が多いです。
塾を辞めると決めたら、契約書の解約事項を参照します。
違約金の有無や、契約解除申し込みの締め切りと退会日などを確認しておきます。
塾を辞めるなら早めに申告した方が授業料を払う期間を短縮できます。
電話やメール、ウェブサイトでも退会手続きがとれる塾も多いです。
退会方法や期限、注意点については担当者に直接確認しておくと安心です。
入会金の返金について
うちの場合、入会から3ヶ月、毎月講師都合による休講が発生しているのにもかかわらず何の手立てもなされない状況でした。
サービスの不履行とも言える状況の退会なので、入会金は当然返してもらえると考えていました。
ところが入会金はシステムの都合上返金できないとの返答でした。
私と担当者とのやり取りに限界を感じ、夫と上司(教室長)で話し合ってもらうことにしました。
メールにて夫が打診するとトーマス側は「別の講師を手配する」とか「入会金は登録費用であり、システム上返金できない」と返答してきました。
別の講師を手配するという発言はいまさら遅すぎるし、登録費用うんぬん返金不可は、やはり納得のできる回答ではありません。
もう一度メールで交渉したところ、その日の夕方に上司の方から入会金返金の代わりとして授業料2コマ分の料金を返金するという内容の電話がかかってきました。
高2月謝の半額¥22550
入会金 ¥27500
授業料2コマ分つまり月謝の半額の返金ということですが¥4950足らず、損をする計算になります。
早く縁を切りたかったので妥協することにしました。
入会金返金の交渉術
同じように困っている方のために、トーマスと交渉を試みて成功したメールの内容を載せておきます。
以下、私の夫が書いてトーマスに送ったメールの引用抜粋です。
[参考 実例]
○○の父親です。
本来12月から受験対策と本人も意気込んでおりましたが、御社都合で何度も直前で授業が中止されてしまい、結局こちらが期待していたサービスは受けられなかったばかりか、3か月も受験対策に後れを取ってしまいました。
御社の誠意を確認するため入会金の返金をお願いしましたが、メールの内容は誠に遺憾です。
システム上で入会金の返金が出来ないのでしたら、別の形でも良いので具体的に誠意を形にして下さい。
まとめ
塾での学習効果が得られるどころか遅延する事態になってしまったら、早めに軌道修正のアクションをとりましょう。
塾を変える判断をした際に、退会理由が塾側によるもので通塾期間も長くないのであれば、入会金の返金について交渉してみてはいかがでしょうか。