2022年2月4日更新
「家庭教師」は手配の仕方次第でかかる費用に大きな差が出ます。金額がそのまま家庭教師の質に比例するわけでもありません。実体験をもとに、定期テスト対策と高校受験で成果を出した成功事例をお伝えします。
「低コストで質の良い家庭教師」の選び方が重要です。
結局、家庭教師の先生は大学生か社会人であり、当人が受けとる時給にさほど大きな差はないです。家庭教師以外の部分で手数料や人件費がかかる企業を利用媒介するといっきに支払い金額がアップします。
娘が家庭教師の先生の指導のもと、定期テストと高校受験の勉強を行い、成果が出て無事志望校に合格しました。費用を抑えた方法で優秀な家庭教師をみつけ、内申点と偏差値がアップした一例です。
ウチの場合、「塾」ではなく「家庭教師」という方法を選択し、結果も出て、色々な意味でとても良かったです。
参考までに…娘の合格した高校は偏差値55~58です。ランクはCで名門校ではない事をお知らせしておきます。
実際に選んだ高校の偏差値は、神奈川県内の公立高校200校中60位程度です。偏差値ではなく、学校の内容・特色から本人が決めました。
塾にせよ、家庭教師にせよ、それぞれ複数ある選択肢の中から選ぶので、一つの参考材料になさってください。
- 家庭教師の紹介料のみかかる会社
- 家庭教師 採用までの流れ
- 利用した紹介会社の規約
- 個人契約はすべて低コスト
- 法人契約は管理費・テキスト代も高額
- どの会社経由でも家庭教師の当たり外れは運次第
- 家庭学習は生徒にも向き不向きがある
- 最適な勉強方法は?
家庭教師の紹介料のみかかる会社
家庭教師を派遣する会社は数多くありますが、どの会社を選ぶかで初期費用と月々の支払額が大幅に変わってきます!
色々と調べた結果、家庭教師を希望する学生(または社会人)と家庭を仲介する会社の存在を知りました。
業者への支払いはズバリ2万円の紹介料(仲介手数料)だけです!
家庭教師に適した方がみつかれば、毎月かかる費用は授業料=月謝だけです。
あとは必要におうじてテキスト代・講師の交通費がかかります。
※うちの例で言うと、来てくれた大学生は通学定期券の範囲でウチまで通えたので交通費の支払いは不要でした。
【追記】コロナ禍においてリモートの授業体制もだいぶ普及しました。
高校受験が終わってからも本人が勉強を引き続き家庭教師の方に見てほしいとの事で、緊急事態宣言発出(2020年4月)以降はZOOMを使用したオンラインで授業を継続して頂いています。
みつけた仲介業者の場合、授業料の時給は登録者自身(教える側)が設定して生徒を募集しています。登録データを見てみると、時給は¥1700〜¥3500位の幅で設定されていました。
業者がHP上で公開している登録データの学生さんの大学、通学区間、プロフィール、指導可能な曜日・時間帯を考慮して先生を選びます。
時給は、予習復習=¥2000 受験対策=¥2500 の方でした。
家庭教師 採用までの流れ
※私たちが選んだ紹介会社の参考例
①家庭教師を紹介する会社のHP上の登録者データの中から条件に合う人を探す
(公開されている家庭教師の詳細データの閲覧・検索は無料)
②HP上の「面接お申し込みフォーム」より、面接+体験授業(有料)の希望日時の予約を行う
③紹介会社から教師と家庭の双方へ面接日時の決定とお互いの電話番号がメールで来る
④教師側より、あいさつの電話が入る
⑤教師一人が訪問し、面接と体験授業を行う
⑥3日以内に紹介会社へ、メールか電話で面接結果の合否連絡を行う
⑦家庭と教師、両方の希望が合えば採用となる
(3営業日以内に紹介会社に紹介料2万円を振り込む)
⑧家庭教師 スタート
面接スケジュール
保護者・生徒・教師の面談 30分程度 指導方針等の確認
体験授業1時間 (登録データ通りの時給発生)
※面接時間は時給対象外との事で、授業料のみ直接支払う
[面接に必要な物]
生徒:通知表、定期テスト・模試の結果 成績がわかる物
教師:学生証または卒業証明書
利用した紹介会社の規約
- 採用後は家庭と教師の個人契約となり、訪問日時の相談や月謝の支払いは直接のやり取りとなります。
家庭側がお給料を手渡しにするか銀行振込みにするか決めます。
- 紹介手数料は、採用決定後に発生します。
- 複数の教師の面接・体験授業が可能です。
- 採用に至らない場合、紹介手数料はかかりません。
- 採用から6ヵ月以内であれば無料で別の家庭教師の紹介を依頼できます。(理由は問われません)
- 採用から6ヵ月以降1年未満は、教師側の都合の際に1回無料交代が可能。
個人契約はすべて低コスト
〈個人契約の例〉
例をあげると、2時間授業が週2で、月謝は4万円。週1なら2万円です。
うちの場合 時給¥2500 1回2時間で¥5000
月末最後の訪問日にお給料を手渡しするスタイルでした。つまり¥5000×授業日数=月謝の金額です。
上記の金額が家庭教師代として、いかに低コストであるかは調べればすぐにわかります。
- 塾や大手家庭教師派遣会社と異なり、テキスト参考書類は自分たちで用意する必要があります。
裏を返すと、会社側で用意したテキストを使用する方式は、実は費用が大きく跳ね上がります。
うちに来て頂く事になった大学生の方は、採用後すぐに私たちに確認を取り、大手塾が使用している参考書「パスポートテキスト全5教科」をメルカリで¥1500(代金を立て替えて)で購入持参してくださいました。
その後、受験対策の英単語や英熟語の参考書を、確認後にやはり代金立て替えで買って来てくれました。この2冊は毎回宿題と小テストを実施して、計画的に全範囲を進めていきました。
必要に応じて、各教科の問題集を本人と家庭教師の先生と相談しながら買い足していきました。
参考書のほとんどは、一般の書店やネット通販で購入しました。最終的には全40冊程度になり、テキスト代の総額は約4万円でした。
法人契約は管理費・テキスト代も高額
調べてみるとわかりますが、多くの家庭教師派遣会社では、授業料の他にテキスト代や月額の固定管理費用が上乗せされます。
ネット上には、複数の家庭教師の会社の資料請求が一括でできる比較サイトがあります。
私も実際に4社分、取り寄せて比較検討しましたが、いずれも費用が高かったです。
テキストの購入がセットになっていて高額だったり、または毎月の授業料とは別に管理費がかかる方式が多かったです。
資料を開いてもぱっと見は、わからないのですがよくよく調べてみると、支払い総額(初期費用・月額費用)が高い事がわかりました。
法人の家庭教師の料金が高い理由
- 各社が研究・提供するテキスト
- 教師・家庭へアドバイスをする調整担当のコスト
- 講師の時給の他に会社の利益分と経費が上乗せされる
- 広告宣伝費のコスト
どの会社経由でも家庭教師の当たり外れは運次第
どの会社を選ぶかで左右されるのは料金体系であって、優秀な家庭教師に巡り会えるかどうかは実は運次第かもしれません。
結局、教師となる個人(主に大学生)が「どれほど計画性・方向性をもって生徒の指導を進めてくれるか」、その人のヤル気に尽きます。
塾とは違い、基本的に同じ先生に教わるので「家庭教師個人の資質」で指導内容の濃い薄いが決まります!
- 学習の到達度と年間スケジュールを考えて、カリキュラムを組んでくれる家庭教師が理想的です!→アタリ
- 何のビジョンもなく、ただ生徒の家庭に足を運び、質問にだけ答える家庭教師は最低レベルです!→ハズレ
家庭学習は生徒にも向き不向きがある
本来、受験勉強の道しるべというか道筋をつけてくれるのが家庭教師の先生です。
毎回、課題・宿題を出していくわけですが、それだけでは足りないので生徒側の自主性も問われます。
週に数回訪問する家庭教師が次に来るまでの間、どれほど自己学習を行うかが鍵になります。
家庭教師の所属が個人の場合、法人の会社や塾の様にテキストやプリント類を毎時間提供できるわけではありません。家庭教師のアドバイスのもと、補うべき参考書を生徒自身が買い足して受験対策する必要があります。
なので、ある程度「自分は何の勉強をすべきか」考えて行動できる生徒が家庭教師向きです。
「自分で何を勉強すればよいかわからない」、「自分だけでは勉強できない」生徒は、ある意味で塾の方が向いているかもしれません。
塾なら、テキスト・プリント類は自分が受け身でも入手できますし、塾にいる間は勉強します。
塾も家庭教師も手段にすぎないので、あとは本人がどれだけ勉強に打ち込めるかです。
家庭教師によって成果が出る場合と出ない場合
- 生徒と家庭教師にヤル気と計画性があるケース → 非常に高い成果
- 生徒にヤル気がなくても家庭教師が方向性を導いて生徒が変わった場合 → 成果が出てくる
- 生徒にヤル気があっても、家庭教師にビジョンがないときちんと学習カリキュラムが組めない → 充分な成果が出ない
- 生徒と家庭教師の両方がヤル気とビジョンがなかった場合が最悪 → ほとんど成果が期待できない
このように、おおまかに4つのパターンに分類できます。
最適な勉強方法は?
うちの場合、塾に行くのは嫌で通信教材もためてしまう…どうしたものかと思案していた矢先、偶然、家庭教師の営業の電話がかかってきました。
私の中では「家庭教師=お金持ちの家が依頼するもの」というイメージしかありませんでした。お断りはしましたが、このセールスの電話がきっかけとなり「家庭教師」について調べ始めました。
家庭教師の会社の比較サイトで一括資料請求をして大手3社や中小の会社も検討してみましたが、いずれの会社も毎月の支払い金額が高額でした。
そんな中、紹介料だけであとは時給を直接大学生に支払えばよい「家庭教師の仲介会社のHP」を探し当てました。
初めて聞く会社名で、家庭教師の登録者数はそれほど多くはなく、条件やエリア、所属大学、プロフィールデータを参考に数人選び出しました。
一応、面接と体験授業を経て、某一流大学の方に家庭教師に来て頂く事にしました。
一応と言ったのは、面接の時から頼りない感じだったのですが、他に候補とおぼしき人がみつからなかったのです。
とりあえず、娘が中2の12月から家庭教師として週1で1時間半お願いしていましたが、その場しのぎの授業で形式的な宿題しか出していない状況でした。
私と娘の見解としては、その家庭教師の方はカリキュラムや学習の方向性もなく何のビジョンも持っていないと感じました。
家庭教師の交代は半年以内なら無料で紹介してもらえるので、3ヵ月を過ぎた頃、再び登録者のデータを見直しました。
紹介会社のデータは、新しい人が登録される事もあり、以前はみつからなかった候補が二人抽出できました。
いくら頼りなくてもお断りするのに気が引けていましたが、度々遅刻したり、終了時間の2分前に帰ってしまったり、とどめに無断欠勤したので、私たちもようやく別の方をお願いする決心がつきました。
何とか改めて面接に至った方がとても優秀な学生さんでした!
大学のランクだけ見ると少しだけ下ですが、家庭教師の適性はずっと上をいっていました。
面接の段階で、受け答えがしっかりしていて、私も夫も娘も感心してしまいました。
人材として雲泥(うんでい)の差を感じ、一人目のノープランの方には4ヵ月で辞めて頂きました。
二人目の方には、娘が中3の5月から受験まで指導して頂きました。
娘いわく「もし今の家庭教師の先生に出会えてなかったら、どうなっていたかわからない。先生のおかげで受験の方向性がつかめた!」とひとしきり感謝しています。
良い先生に出会うまで、あきらめないで探すのが大事かもしれません!
成果の出る家庭教師の見分け方
悪い家庭教師の特徴
- 遅刻 欠席 訪問時間で勤務態度がわかる
- 受け身・何のビジョンもない=ノープラン
- カリキュラム 指導方針がない
- 聞かれた事に答えるだけ 自己発信が少ない
- 賃金に見合うプロ意識がない
良い家庭教師の特徴
- 遅刻・欠席しない
(ゼミ等で予定の変更時は事前に知らせてくれる)
- 週単位、月単位のカリキュラムを組む
- 必要なアドバイスを発信してくれる
- 受験対策のビジョンがある
- 賃金以上のプロ意識がある
- 時には自作の要点プリントをくれる
家庭教師が決まったら用意する物
先生用のスリッパ、イス、月謝袋、指導日報
・月謝袋:12ヵ月使えて、毎月の支払額も一目でわかって便利です。(百均で13枚入を購入)
・指導日報:家庭教師の紹介会社のHPにフォーマットの用意があり、印刷して使用しました。
授業や宿題の内容、範囲、理解度 先生と家庭からの通信欄や次回訪問予定日等を記入します。使ってみて良かったです。
私は初回に「洗面所とトイレは自由に使ってください」と先生に案内しておきました。
やはり家庭教師の先生が来る日は、一応洗面所やトイレ、通路や勉強部屋の掃除をします。
家庭教師リモートによる授業の場合
実際に訪問からリモートによる授業に切り替えた経験からお伝えすると、本人いわく以前とさほど変わらず勉強できているとの事です。
パソコン(ZOOM)とスマホ(LINE)を使って、特に不便もなくスムーズにやり取りしています。
絶対対面の方が勉強しやすいと思っていましたが、リモート授業を続けてみるとメリットが多いことがわかりました。
- 訪問よりも本人も家族も緊張やストレスが少ない
- トイレ、洗面所、勉強部屋を念入りに掃除しなくても済む
- 本人も家族も部屋着レベルで済む
- お給料は口座振込み
塾通いのデメリットに送り迎えで、家庭教師の場合のデメリットは自宅にお客様を迎える準備のわずらわしさがありましたが、これがまるごと解消しました。
最後に学習の成果と費用を例として記載しておきます。
成績アップにかかった費用
〈学習成果 参考例〉
- 5教科の内申点 21/25 → 23/25
- 模試の偏差値 55〜57 → 59〜62
- 偏差値59の高校の合格判定 70%程度 → 95%以上
〈家庭教師の費用 参考例〉
- 期間 5月〜翌年2月 10ヵ月間 家庭教師 授業料総額¥284.000
- 月8回程度 1回2時間(時給2500円) 週1〜2回 月謝の平均額¥28.400
- テキスト参考書代 約¥40.000
- 模試代 ¥4400×5回 計¥22.000
- 家庭教師の紹介料 ¥20.000
✴高校受験の学習にかかった費用は、約37万円でした!!
家庭教師の仲介サイトのリンクを参考までに載せておきます。
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