一戸建てとマンション、マイホーム購入で迷っている方へ
または住み替えを検討している方へ
今回は一戸建てを購入し20年住み続けている私が、実際に一戸建てを選んで良かった点をお伝えします。
一戸建ては「ペットが自由に飼える」、「車の乗り降りがスグ」などメリットが色々ありますが、今回は費用面に焦点を当ててみていきましょう。
一戸建てとマンションそれぞれにメリットデメリットが存在しますし、個人の好みもあります。一戸建てを購入した場合の一例として参考になれば幸いです。
戸建てを購入して良かった事
私が「一戸建てを購入して良かった!」と痛感するのは、マンション住まいで毎月かかる諸費用を払う必要がない事です。
持ち家の場合、住宅費の支出は住宅ローンの支払いだけです。管理会社への支払いは発生しません。
[分譲マンション月々の諸費用]
- 管理費
- 修繕積立金
- 駐車・駐輪場代
マンションの場合、上記の様な固定費が毎月かかります。
例えば、分譲マンションの管理費と修繕積立金など毎月かかる費用を 2万円とします。 さらに駐車場代は 月15000円 、自転車は年間3000円とします。
上記の諸経費を30年支払うと1269万円にもなります。
(計算合ってるかな?自信ないです)あなたも実際の数字を使って試算してみてははいかがでしょうか?リアルにけっこうな金額になる事を実感できます。
地域や物件で金額に幅がありますが、マンションで月々かかる諸費用がいくらになるのか試算してみました。一例として30年間で1200万円以上にもなる事がわかりました。
マンションの場合、居住年数が長くなるほど住宅費が増えていきます。一生分の諸費用の総額を考えると一戸建ての魅力が光ります。
土地付き一戸建てなら住宅ローンの支払いが完了すれば、住宅費は基本的にゼロ円です!月の管理費も修繕積立金も駐車場代もかかりません!
マンションは、管理費等の支払いが際限なく続きます。
事前に余計に経費がかかるマンション
マンションの共用部分には定期的に清掃業者が入るパターンほとんどです。そしてマンションでは大規模修繕工事がおよそ12~16年ごとに行われます。
清掃及び修繕工事にかかる費用は入居者全員で負担します。
マンション購入時に月々の諸費用をふまえて入居となりますが、当初に設定された金額が将来的に変更されるリスクはないのでしょうか?
何十年も暮らす事になるマンション…毎月の修繕積立金でまかなえるのか?管理費・修繕費の値上げがないのか?定かではない部分を秘めています。
近隣のマンションでは、旧タイプの構造の立体駐車場を全部解体して新たに元通りに建設設置していました。傍から見てもおおがかりな工事だったので、さぞかしお金がかかったのではないかと推察します。
一戸建てのメンテナンス費用 実例
一方、一戸建ての場合は家の掃除も修繕も、必要な時に自分がすれば良いです。 修繕費用は必要になった時だけ払えばいいです。
一戸建てなら、毎月の管理費と修繕積立金がかからない分を貯金にまわしておけば、何かあった時には実際にかかった費用だけ払えば済みます 。
私たち夫婦が建売一戸建てを購入して、ちょうど20年経過しました。
参考までに実際にかかった修繕費用をすべて書き出してみます。
[修繕箇所と各費用]
①ガス給湯機 故障新品交換約15万円
②③洗面所・浴室の水栓レバー内の部品交換 各1万5千円程
④⑤リビングと洗面所のドア レバー内蔵部品の交換 部品代各3千円程
⑥洗浄機能付き便座 故障新品交換 工賃込み約3万円
⑦トイレの窓の部品交換 工賃込み約1万5千円 (滑り出し窓の開閉ハンドルレバーを損傷させてしまった為)
以上で約24万円です。
我が家でメンテナンスが必要になった箇所は、マンションで言うところの専有部分です。マンションの共用部分にあたる外側の修繕はまだ行ったことがありません。
外装工事の必要性の判断は持ち主次第
戸建ての屋根や外壁の塗装(防水塗装等)をいつ施すのかは、持ち主の判断にゆだねられています。
実際に不具合が出てから修繕する場合もありますし、家を長持ちさせるという考えから前もって塗装を発注する人もいます。
私の実家(築25年)では業者の訪問営業を受け、両親が必要性を感じて外壁・屋根・ベランダの床の防水塗装を依頼しました。外装塗装費用は150万円でした。
私の友人は築15年の段階で、外観のアレンジと家を長持ちさせる目的で、屋根と外壁の塗装工事を発注し、やはり150万円前後かかったと言います。
さて築20年の我が家ですが、個人的には実害がない現段階では外壁塗装工事の必要性を感じていません。
戸建ての場合は修繕が必要な年数は特に定められていないので、不具合がなければ何もしない人も多いです。持ち主によっては将来を見据えて、家の劣化予防、現状維持 のために修繕施工依頼する人もいます。
戸建てなら将来、住宅費が0円に!
世の中であまり払いたくないお金の例として、賃貸物件の更新料があります。
分譲マンションの管理費や修繕積立金も延々とかかるお金なので気になります。
実際には、一生払い続ける月々の諸経費は承知の上で、マンションならではの設備や立地、眺望、安全面などを考慮して分譲マンションを選ぶ人は多いです。
「一戸建てとマンション」どちらにするか迷っている人がいたなら、一戸建てに一票です。
なぜなら一戸建ては駐車場代もかからないし、ローンが終われば毎月の住宅費がゼロになるからです。
当初、年額15万円?ほどかかっていた我が家の固定資産税も、築20年を迎えて98.800円まで下がりました。
住宅ローンを完済した我が家では、かかる住宅費は毎年4月に徴収される固定資産税だけとなりました。
まとめ
一戸建ての購入は長い目で見ると住宅費の節約効果が高いという側面があります。
住宅ローンの支払いを終えれば、毎月0円で住めます。
[家計の負担となる住宅費の例]
- 賃貸物件の更新料(2年ごと家賃の2ヶ月分が相場)
- 分譲マンションの管理費・修繕積立金(半永久的に毎月かかる)
賃貸物件にも分譲マンションにもそれぞれにメリットがあります。
何を優先したいかは人それぞれなので一概には言えませんが、住宅にかかる費用について考えてみませんか?